神殿岸2

2と言っても実質1.5みたいなもの

「世界樹計画」全体像

去年の9月に世界樹の迷宮Xをクリアしたのである。

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最終パーティ。引退カンストハイランダーのブーストに火力を集中する構成だった。ドクトルがいまいち活用されてなくてもうちょっと詰められそう。

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稼ぎチームと、主力だったが裏ボスで外れたガンナー。

それから時は流れ、XとVの設定資料集も無事発刊され、また「世界樹の迷宮」の世界について幾つかの新事実が明らかになった。
いまだ昨年発表された「SQ」の続報はないわけだが、そろそろわかっている情報をまとめたい頃合いだ。
本記事は「世界樹の迷宮」シリーズ初代からV、新シリーズ、Xまでの全作品について、裏ボスの話題や設定資料集の記述まで含めて全てのネタバレを書きながら情報を整理するものである。
初代5層の名前が普通に出てくるだけでなく、ほぼ全作品のラスボスや裏ボスの名前、裏エンドの内容まで踏み込んでいるため、注意してもらいたい。

世界樹計画」の名前を出すのもネタバレになるか迷ったが、セーフと判断した。

・「世界樹の迷宮

かつて地球には高度な科学文明が存在したが、環境の汚染により滅亡の危機にあった。この環境の回復のために行われたのが世界樹計画」であった。
世界樹の影響で惑星の表面は新たな大地で覆われ、かつての文明は地下へと沈んだ。

それから遠い未来。エトリアの街の世界樹から発見された樹海は地下深くへと続いていた。その地下で冒険者は遺都シンジュクを発見する。
つまりエトリアは、かつての東京に位置する街だった。
おおむねここまでが第一作「世界樹の迷宮」で語られた部分だった。(のちのシリーズで1000年後であることが明確になっていく)

世界樹の迷宮」に魔法使いが存在しないのは、この世界の成り立ちそのものと関わっている。実は文明は完全に失われたわけではなく、高度な技術も存続している。アルケミストならば手甲の炉「アタノール」で科学反応を起こす職業であり、カースメーカーも催眠術のような技術を使っているらしい。魔術的な職も実際は科学文明を行使している。
(アタノールという道具の名は発売前に公式サイトに書いてあったものと記憶しているが、そこにしか書いてなかったようで現在は資料集ですら確認できない設定。アタノールオリジンという専用装備があるのはこのため)

各職のデザインも始めから舞台設定を前提に起こされている。よく見るとスニーカー履いてるなど近代的な造形も見えている。
パラディンなどが着てるボディスーツはサイヤ人的で、現代よりも進んでいるように見える。
世界樹の迷宮」は未来を舞台とした物語であり、正統派のファンタジー作品ではないのだ。

一作目では世界樹が何本あるのかという話は出てこないのだが、他にも世界樹が存在することを示唆する情報はこの時点であり、5層で見つかるメモより計画に関わった科学者が7人いたことがわかる。一作目のラスボス世界樹の王」はその一人である。どうやら一作目の時点での裏設定で世界樹が7本というのは決まっていたらしい。
※7本設定は新1のセリフで確認できるが、1000年後の時点で現存する世界樹の本数は増減している可能性がある。

・諸王の聖杯

エトリアから離れた小国ハイ・ラガードにも世界樹が存在した。
世界樹の迷宮II 諸王の聖杯」は一作目と同一世界であることを前提にしており、世界樹の由来をあまり明確に語らない。本作で語られるのは、かつての危機に空へと逃れた民の伝説だった。遠い昔に危機的な状況にあったことはこちらでも語られるが、世界樹計画自体の説明は省略されている。
かつての大地の上に偽りの大地ができたという部分は同じで、こちらの世界樹もエトリアのものと同じ由来であることが伺えた。初代の続編である本作においては計画自体の説明は重要ではないため、説明を省略していたようだ。しかし過去に高度な文明があったことはしっかり語られている。

・伝承の巨神

世界樹IIIのものはどうも由来が世界樹計画の伝承と話が合わない。これについては後に飛ばす。
まず世界樹IVの話をすると、こちらもやはり世界樹計画という名が裏エリアで登場するが、少し経緯が異なっていたようである。同じ世界樹計画かは定かでない。しかしよく似ている。
タルシスの世界樹も環境を回復するため科学文明によって生み出されたものであったが、この世界樹は同時に災いを生み出す可能性があることがわかっていた。その災いこそが本作の裏ボス「歪みし豊穣の神樹」であり、その一応の対策(裏ボスの第一形態「悪食の妖蛆」)が用意されているという状況である。この裏ボスのデザインは、初代の裏ボス…「フォレスト・セル」と共通点がある。
IIIの裏ボスとも似ているが…

・ミレニアムの少女

「フォレスト・セル」は、名の通り世界樹の迷宮を作り出した細胞そのものであるらしい。初代のラスボス「世界樹の王」、つまり7人の科学者の1人は、世界樹と一体化した人物だった。王とフォレスト・セルとはどういう関係なのか。
このあたりの曖昧だった部分を明確にしたのが「新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女」のストーリーモードとなる。科学者ヴィズルはフォレスト・セルと意識を共有しており、支配されつつあった。
そして新たに語られた設定で、世界樹計画の世界樹は必ずフォレスト・セルを発生させることが明らかにされた。これは計画段階でわかっていた問題である。だからそれぞれの世界樹は、あらかじめ何らかの対策を打ってあるのだ。ただし、全て世界樹に同じ対策を用意することはできなかったという。
対策自体にも大きな問題があり、別の世界樹の1本がそれにより失われていることが本作で明かされる。
確かにタルシスの世界樹では、出現が予見されていた裏ボスに対して別の対策(問題多々あり)が施されていた。新1での説明は世界樹IVの描写と一致している。「歪みし豊穣の神樹」は名前は違うがフォレスト・セルと同じものだったのだろう。

ファフニールの騎士

世界樹の迷宮IIにはフォレスト・セルは登場しなかった。「新・世界樹の迷宮2 ファフニールの騎士」は、オリジナルの旧2にはなかった世界樹計画についての説明が追加され、新たにハイ・ラガードのフォレスト・セルとの戦いが起きる。
こいつは裏ボスではない。ストーリーモードではラスボスであり必ず戦うことになる。クラシックモードでは途中で出るサブクエストとして処理されており、別に戦わなくてもいいし、戦っても図鑑が埋まる以外に大した実入りはない。
詳しく説明するとストーリーモードはハイ・ラガードにおけるフォレスト・セル対策「ファフニール」の話なのだが、クラシックでは別に対策がなくても倒せるということがわかる。
フォレスト・セルを倒すには専用の対策が必要だと思っているようだが別になくても倒せる。これはIVから一貫している描写だ。

・長き神話の果て

初代からIVは全て同一の世界観、すなわち科学文明が崩壊してから1000年後の地球を舞台としていたが、「世界樹の迷宮V 長き神話の果て」は世界観が異なる。舞台は剣と魔法の世界アルカディア
という話だったが、アルカディアという地名、2つの月といった要素から、発売前から火星を思わせていた。
ただし火星の地名はタルシスもそうだし、2つある月の大きさも実在の火星の衛星とだいぶ違う感じだし、火星であると言い切るには問題も多い。アルカディアは明らかに地球ではないが、太陽系の惑星であることを示す根拠は世界樹Vのゲーム中に存在しない。
(後述するがゲーム外には火星であるという情報がある)

太陽系の火星であるかは別として、旧シリーズからの世界観であれば、宇宙進出も十分にありえる。やはりアルカディアはIVまでと同じ宇宙の別の惑星なのではないか?
魔法が登場することについてはどうなのかというと、終盤に拾える「格子模様の黒板」という素材アイテムに答えがあった。

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白の格子模様の黒い板に光でエネルギー…これ太陽電池ですよね?
この世界ではコレを魔法と呼んでいるだけで、根本的には科学的な技術と通じることがわかる。
アルケミストのものとは違う体系なのだろうが、これらは魔法使いというより科学文明によって開発された超能力者のようなものではないだろうか。
(そして最新情報によると、ゾディアックとウォーロックの力は同じだという)

火星であるかどうか、世界観を共有しているかは関係なく、アルカディア世界樹世界樹計画のものではない。というのはこの世界樹をもたらした存在が、かつて地球で高度な科学を持った人類とは全く異なる知的生命体「アルコン」だからだ。
だが地球の世界樹と機能は似ているようで、どうやらアルカディアに人類の住める環境は世界樹によってつくられたらしい。
フォレスト・セルだと思えるものは確認されなかった。

裏エンディングではアルコンが地球らしい惑星に旅立つ姿が見られる。そのときに流れるBGMは世界樹1のOPのアレンジ。アルコンは地球に何をもたらすのか。
この演出は世界樹1の前史であるようにも見える。

・なぜVはモンスターを一新する必要があったか

世界樹Vのモンスターは全て過去作にいなかった新種である。アルカディアは別世界だから同じモンスターがいないのだという説明ができそうだが、実はおかしい。
ドラクエにしろFFにしろ舞台が異なっていようと、――いや巨大な視点では同じ世界観なのかもしれないが――そこにはスライムだのモルボルだの、見覚えのあるモンスターが住んでいるのが普通だ。別世界なら同じモンスターがいるのが自然なのだ。
同じモンスターがいない理由があるとしたら、同じ世界の全く違う舞台だから、ではないか?
※これは制作上は無理があったと見え、Vは新デザインのモンスターが非常に多いぶん総登場数は減ってるという寂しいことになってる。

・星海の来訪者

ここでようやく「世界樹の迷宮III 星海の来訪者」の話に戻る。

アーモロードの世界樹の由来はそこそこわかっており、宇宙から来た「禍」という宇宙怪獣みたいなもんを打倒すべく追いかけて来たのである。世界樹も宇宙から来た生命体。
世界樹計画は?環境回復は?
わからない。
禍こと「昏き海淵の禍神は見た目はフォレスト・セルと共通点があるのだが、その由来は世界樹計画とは全く話が合わない。
だが舞台もパラレルということは全くなく、初代からの世界と同じ地球である。共通の世界観であることを伺わせるキャラクターもいるし、新2やXでアーモロードが同じ世界であることが完全に肯定されている。

世界樹の迷宮X

新たな大地レムリアで見つかった世界樹世界樹計画のものではなく、既に各地に存在していた世界樹をもとに新たに作られたものであった。だから周辺の地形がエトリア、ハイラガード、アーモロード、タルシスのすべての特徴を持っていたのだ。
世界樹計画との関係が見えないアーモロードの世界樹も混ざってるように見える。それどころかアルカディアの魔物もちらほらいるようだが…?

明示的なのがクリア後に出てくる謎の存在「世界樹の少女」で、世界樹の意思そのもの?らしいのだが、これは他の世界樹にはいなかったものである。もしくは彼女がフォレスト・セルなのかもしれない。(Xに他にフォレスト・セルらしいものはいない)
だがこの少女が、どういうわけかアルコンと姿が似ているのである…

Xの裏ボスについては「昏き海淵の禍神」と名前が似ていて、BGMも同じなのだが、関連性を匂わせる要素はそれだけである。現時点では特に関係はないものと考えておく。

・設定資料集の記述

このシリーズの世界観にはデザイナーの日向悠二さん本人もかなりアイデアを出しているようだ。設定資料集のラフ画にもいろいろアイデア、設定の数々が書かれている。これらはあくまで原案のようなもので、ゲームと矛盾しているものもあるが、十分参考にはなる。
ひむかいさん脳内設定であったとしても、実際のデザインとして反映されているものについては、それは真実に限りなく近いのであろうと位置づけるものである。

ひとつ、Vの初期案ラフには火星だとはっきり書いてある(世界樹の迷宮アートミュージアム p115のスケッチ)。このページにはゲームに採用されていない設定もかなり掲載されているが初期案は少なくとも火星だった。
もう一つ、ゾディアックの使う力とウォーロックの魔法は「根源を同じくするもの」だと日向コメントがある(p271 マルコの設定画)。
ヒーローの装備にはアルカディアの4種族の守護竜がデザインされており、Vのエンディングも意識したものとなっている(p128)。カバー下のおまけページではレムスがヒーローのような姿になっている。ヒーローはアルカディアの職業なのか?
王女ペルセフォネとギルド長ミュラーの鎧の多重円の文様は「遠い過去か遥か未来にそのルーツがあるのかもしれません」(p267)と何か裏があることを意図したコメント。これがどうもルナリアの種族の文様と似ているようだ。

アートミュージアムで、少なくともデザイナーとしては、VとXは明確に同じ世界のつもりでやっていることがわかる。そしてマギニアとレムリアは、アルカディアと何らかのつながりがあることが示唆されている。
ただこれらはゲーム内で確認することはできない情報となる。

・Xまでの情報から見えてくるIIIとVの情報

アーモロードの世界樹世界樹計画の説明と辻褄が合わないように見えるのだが、性質は近かった。
そしてアルカディアも直接のやり取りはないが同一宇宙であると考えられる。「世界樹の少女」がアルコンに似ていることは、Xの世界樹アルカディアの異星文明とも関係あることを示唆する。
それは地球で行われた世界樹計画と同一のものではないのだが、共通点がある。
むしろ世界樹計画そのものが高度な科学力だけでなく、地球外の存在に由来する技術ではなかったのか?
ここがまだはっきり言えない。レムリアの世界樹にはかなりの確度でアルカディアの影響があるようだが、これはレムリアの世界樹固有の特徴かもしれない。

アーモロードの世界樹世界樹計画に含まれているのかいないのか定かでないが、最初は地球外にあったと思われる。世界樹計画が月などで行われていてもおかしくはないので、それが地球に帰ってきた、計画内のものと考えることも可能ではある。
するとやはり「禍」はフォレスト・セルであるように思える。アーモロードに来る前に宇宙のどこかで失敗した世界樹があって、そこから発生した禍を世界樹が自ら何とかしようとしている、と仮定することができる。

だが、もし根本的に地球外に由来する世界樹をもとに行われたのが世界樹計画だとすれば、アーモロードのものは計画とは無関係で、たまたま同じ性質のものが地球に流れ着いたのかもしれない?

・見えてきた歴史

1000年前、現代よりも科学文明が高度だった時代、7人の科学者が世界樹計画を始めた。計画内の世界樹は7本。エトリア、ハイ・ラガード、タルシスのものは世界樹計画のもので間違いない。
アーモロードのものは不明。

環境の回復の代償に、1000年目の時点でフォレスト・セルが発生することがわかっていた。だから各地の世界樹は独自にフォレスト・セルの対策を用意している。
これはいずれもセル以上に難のある策のようである…

そして世界樹が大地を覆った時代、レムリアに別の世界樹が作られる。

1000年目になった頃、フォレスト・セルの成熟に合わせたかのように、各地で世界樹の迷宮が発見され始める。

アルコンとの接点があったのかは、いまだわからない。アルカディアはおそらく同一宇宙内に存在するがどのように接点を持つものなのか。

パラレルワールドの存在

アルカディアが同一宇宙だとすれば、リーパーやセスタスのような職業が何らかのルートで伝わっていることがあってもおかしくはない。世界樹Xに登場するこれらアースランの職業は、どちらもVと姿は変わっていない。アースランは地球人とほとんど違いがない種族のようである。
アートミュージアムp267の「遠い過去か遥か未来」というところから、マギニアアルカディアには何か接続があるようなのだが、過去にあったのかこれから起きるのかよくわからない。
ただマギニア以外の国では、そのような接点を思わせるものは見当たらない。
また日向イメージにはDLC異世界転生キャラも組み込まれているようで、パラレルワールドの接続もありえる。

これについて、Xの作中に個人的に引っかかった描写がある。
世界樹Xにはリーパーのレオが登場するが、彼はエトリアから来たという。エトリアではシリカとも顔を合わせていたというのだが、シリカは彼のことを覚えていなかった。
レオの影が薄かったのだろうか。エトリアのことをよく知っているプレイヤーにしても、リーパーなんていた記憶はないのだが。
いやそれ以前に、シリカがレオのことを覚えてないという説明自体、ゲームに必要な情報だったのだろうか。エトリアには影の薄いリーパーしかいなかったというふうにも見えるが、そうではない、シリカは本当にレオのことを知らない、会っていない可能性はないか?
レオが嘘をついてるわけではない。複数のエトリア、つまりパラレルワールドが存在しており、レオとシリカは別のエトリアから来たのではないだろうか。

世界樹の迷宮の英語版タイトルはuntold、すなわち語られていなかった物語だ。しかしクラシックとストーリーはパラレルな関係であり歴史も少し違う。
アルカディアと接点がある歴史がXであるとして、接点のない歴史もあるかもしれない。レムリアに来たのはその両方の歴史の関係者。世界樹の迷宮パラレルワールドが存在しているが、それだけでなく、そのパラレル同士が接続することもときどき起きている、という可能性が見えてくる。
いずれまた何年後かに世界樹の迷宮がリメイクされたり、エトリアの物語が語られるとき、そこにはリーパーもレオもいるかも…

・オカルトはある

科学文明が世界観の基本にあるわけだが、超常的な存在は世界樹3や4でも遭遇することがある。特にドラゴンの類は科学文明に由来するものばかりでもないようだ…
彼らはいつの時代に、どこから来たのだろう?
世界樹の迷宮の舞台について、まだ細部はぼんやりしていると言っていい。
本シリーズはいつも一作品で完結するスタイルを取っているが、世界の謎を解き明かすことは冒険者の目的ではないため、1作の中で掘り下げる範囲は限られている。冒険者の思っていることとプレイヤーの認識にはズレもある。
プレイヤーとしては、漠然といろんな情報を積み重ねていくのみである。

世界樹と不思議のダンジョン

本シリーズ以外についても少し書いておく。
セカダン1は、本シリーズIVまでと同じ世界であることが説明されるのだが、ここの世界樹の由来は環境の回復とかでなく神話的な由来を持ち、年代も人類前史まで遡るらしく根本的に1000年前からの世界と話が噛み合わない。
どうしよう…

セカダンの設定はゲーム内で説明される範囲でもかなり細かく作り込まれており、琥珀とは何か、世界樹とは何か、モンスターや人間が何なのかという根源にまで切り込んできている。
それがことごとく世界樹計画の説明と噛み合っていないのだが、世界観そのものはIVまでと同一なのだと明確に説明されている。何考えてたんだこれ。
別世界のゲームとして世界観作り込んだ最後に強引に同じ世界にした感じというか…なんだろう?
これはパラレルで逃げるのもしんどいぞ。
本作は不思議のダンジョンシリーズの中でもシレンとの関連を示す要素があり、黄金郷とか風魔鉄とか一部共通の用語が出てくる。もしかしたらシレンの世界とも何かつながってるのかなーという空気を出してくるが、つながりがあると言っても同じ世界という感じでもない。セカダンはセカダンだ。
僕はセカダン1と本シリーズを共通世界として説明できる気がしていない。

セカダン2についてはセカダン1とも過去作とも同一世界観ではないように見えるのでこれは独立作品として何も考えないでいいと思われる。でもセカダン1と違い終盤SF的なデザインが出てくるところは本シリーズに寄せているようだ。
2は1ほど世界観の説明が詳しくないが、1のやたら長い説明はゲームから浮いてた感もあった。

・その他の世界樹

世界樹の迷宮S:やる間もなく終わっていたソシャゲだがあまり考慮する必要はないだろう、たぶん…

世界樹の迷宮MOBILE:ストーリーよく知らず。世界樹はあったらしい。

・アートミュージアムについて

世界樹の迷宮アートミュージアム」はVとXの設定資料集ではあるが、Xに登場する過去作の再録分がそのまま収録されているので、過去の設定資料集と重複する絵が結構多い。過去の資料集を持っていなければ得に感じられるが、持っているとちょっと扱いに困るページが多い。
Vについても追加された絵もあるが、限定版のアートブックと同じ絵がかなりある。まああれを入手しそこなった人に行き渡るようにという意図もあるのだろうが。
ただ非常に残念なことにアートミュージアムは従来の資料集と違い、長澤真さんのモンスター絵が収録されていない。Vのアートブックにはモンスターもコメント付きで収録されており、限定版は相変わらず価値のあるものとなっている。
このへんの売り方はあまり褒められたところではない。そしてXとセカダン2の新モンスターはまだどこにも載ってないのだ…
またラフ絵の中に日向さんが古代さんに送りつけたクソリプがあるのはまだしも、世界樹と関係ないオリキャラグッズのラフらしきものが混入していたが幻覚であろう。
上でちょっと書いた新情報やインタビュー、ファミ通の過去記事まであって読みごたえは十分なんですけどね。