1999年。スクウェアは2月にFFシリーズ最新作『ファイナルファンタジーVIII』を発売。続いて4月に『サガフロンティア2』。そして6月10日に3番目のRPGが発売された。それがSLPS-02038『レーシング ラグーン』。バハムートラグーンの名を受け継いでいるが直接の…
オウガバトルシリーズ第2作、SFC『タクティクス オウガ』が株式会社クエストから発売されたのは1995年10月。発売前から注目作であり、開発に長期間を要しながらも、発売後すぐさま大評判となった。それから約30年。 発売時、既にスーパーファミコンの時代は…
昨年2024年2月、Youtubeで『ストリートファイターII V』が無料配信されていたのを見た。気付いたことをいろいろ書く。 打ち切りだが延ばされている 本作はまず間違いなく当初の予定通りに放送されておらず、短縮されていて全29話となっている。残り割数も少…
私は西村繁男氏のことをよく知らなかった。 週刊少年ジャンプ3代目編集長、西村繁男は、『少年ジャンプ』創刊スタッフの1人であり、1978年から1986年まで、8年の長期間を編集長として務め、その部数を400万部まで伸ばした伝説的人物だ。まさにジャンプ黄金期…
2016年に電ファミに掲載された鳥嶋和彦氏と佐藤辰男氏の対談、というより佐藤辰男氏が聞き手をやっているインタビューがある。ゲーム業界にも強い関わりを持っていた鳥嶋氏だが、クロノ・トリガーの関連でこういうことを言ってる(3ページ目)。 >鳥嶋氏:…
何度か本ブログでも名前を出してきた漫画編集者の鳥嶋和彦氏。週刊少年ジャンプに配属され、鳥山明の初代担当編集者となり、Vジャンプ初代編集長を経てジャンプ編集長などを務めた人物だ。大変なゲーム好きでも知られ、近年もエルデンリングを295時間かけて…
2020年に亡くなった脚本家の上原正三。1960年代から活動した人物だ。多くの特撮番組で有名だが、アニメの脚本もかなり書いていて、その中にアニメ版『北斗の拳』の仕事がある。1、2話と9、10話の4回だけ担当。第1話を手掛けていることから主力として起用され…
モルボル。『ファイナルファンタジー』シリーズに出てくるよくわかんないモンスターのひとつだ。 初登場はFF2。現在ではシリーズを代表するモンスターとして広く知られている。人気は結構ある。 モルボルって何なのか。だいたいのまとめは以下の通り。 河津…
ドラゴンボールの話をすっぞ。 ブウ編の序盤、悟飯が高校に通っているあたりが通称「ハイスクール編」。公式な区分ではないと思う。個人的には悟飯が高校を休んでトレーニングに入るまでがハイスクール編だと思うが、かなり短い。悟飯が高校に通うシーンも、…
ピンポイントな話題 2002年発売のテイルズオブデスティニー2(TOD2)は非常に面白いRPGであり、もちろんご存知でしょうが、固有名詞にスクウェアRPG由来のものが少しあることに気づいた。当時気づいてたけど書く場所もなかったのでずっと忘れてた。 クラムボ…
日記みたいな。 昨年の4月からYouTubeで配信されていた『トランスフォーマー 超神マスターフォース』先週で最終話でした。(終わりの総集編はのぞく) 1988年に放送された日本オリジナル展開トランスフォーマーの2作目。大昔※に見た記憶はあるが、内容はまっ…
最弱スライム 基礎知識編 RPG世界の最弱モンスターといえばスライム。定期的に話題になるネタですが内容を再確認する。日本において、スライムが最弱モンスターのイメージを最も広めたのはドラクエで間違いない。だが、ドラクエはその認識を最初に持ち込んだ…
本記事を読む前に、以下の記事を必ずお読みください。 めでたしめでたしと書いたのはそのままの意味で、ウィザードリィの版権問題はもう解決しており、良いところに収まっている、という意見です。現在の版権はわかりやすい形で約2社に分かれ、彼らは持って…
Wizardry Variants Daphneでは、呪文名はこんなふうになってる。 知らない呪文もかなり増えてるけど、ディオスやラツモフィスなどの旧シリーズの魔法が普通に使われてます。 もともとウィザードリィは独特な呪文名(カティノ=敵を眠らせる)が使われていたが…
先日のラジオで言っていたこと、忘れないうちに書いておく。 こちらの番組 東京ゲームショウ2024で公開録音され、10月26日に放送された番組中で坂口博信がFF1の話をしていた。87年12月に発売されたFF1の初回出荷版にはバグがあって、それを知らせるための用…
Wizardry Variants Daphne 課金要素の情報 ほぼ自分用記事なので、課金要素を網羅してなかったり適当な記述も多いです。独自用語も勝手に使っています。参考にした場合に何があっても責任は持てません。 基本 初日は異様な回数の通信を要求してまともに遊べ…
ファミコンは高性能機である ファミコンは高性能機ではない 後付け知識への考え 雑語りに対して 同期のライバルハードたち カセットビジョンについての疑問 ハード性能わからん マークIIIが挟まる PCエンジンとなぜ戦えたのか 容量が性能だった時代 メガドラ…
ウィザードリィ。それはコンピューターRPGの歴史における重要なタイトルだ。1981年に発売したそのゲームは80年代から90年代前半を通して広くプレイされ、多数のゲーム開発者に多大な影響を与えた。堀井雄二や坂口博信も初期にその面白さにハマったプレイヤー…
ゲーム本を読んでると、ときおり「セガはメガドライブのテトリスを発売できなかった」って話が出てきます。 テトリスの版権が複雑だったって話はいろいろ聞いてきたのだけど、具体的にどう複雑だったのか?というところは正確に解説してるところがないなとい…
『ファイナルファンタジー』というタイトルは、坂口博信が最後の作品であるという思いを込めてつけたもの、という由来が語られることがあるが、これは事実ではなく、実際は略称を『FF』にしたかったからである。 坂口博信は、そう言ってる。このことは複数の…
ドラクエ史の話など書いていたが、 この記事を書いているときにも何度か頭をよぎったのだが、数年前にいろいろあって読むことになった本があって、それ以来わたしはゲーム史というものに対する理解が変わったという話をしたい。 『キネ旬総研エンタメ叢書 “…
『マンガ ドラゴンクエストへの道』は、エニックスが出版事業に参入してまだ日が浅い1990年2月に出版された。同時期の「モンスター物語」などと同じB5判で、280ページ以上もある長編だ。中身はご存じだろうが、堀井雄二と中村光一がエニックスと出会い、ドラ…
ベルモンド家に伝わる鞭の名前は「ヴァンパイアキラー」という。11世紀の錬金術師、リナルド・ガンドルフィーの手によって作られた武器であり、吸血鬼たち夜の一族に対して絶大な力を持つ。しかし、その出自はベルモンドの血筋と結びついており、ベルモンド…
ゲームボーイ持ってなかったのであまり思い入れがない。 スクウェアはゲームボーイの発売を他社より早く知っていたらしい。FF2の完成後から発売前、1988年11月には既に魔界塔士サガの企画も始まっていたという話。 1989.4 ゲームボーイ発売 1989.6 テトリス…
2023年9月16日、突如としてSteamで『ウィザードリィ』1作目のリメイク『Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord』(日本版タイトル:ウィザードリィ 狂王の試練場)がアーリーアクセス版で配信された。 これまで、ウィザードリィには版権問題がある…
私はミッフィーが好きで、いつも身の回りの全てをミッフィーで固めたいと思っているのだが、ストーリー部分については私も最近までちゃんと追っていなかった。 世間ではミッフィーのグッズは知られていても、「うさこちゃん」と「ミッフィー」の関係さえあや…
FF2の話をしたい。 いつにも増して、関係者に失礼な記述が含まれているという自覚があります。あらゆる資料を精査して書いていますが、その結果憶測も非常に多い記事となっております。事実誤認などがありましたら伝えてください… これまで書いてきた4つの記…
アンチとは アンチは精神属性の白魔法。対象のMPを減らす。ファミコン版の場合、サラマンドで1500ぎるで買える。 この魔法の計算式は通常の攻撃魔法と違う、独自の計算の割合ダメージとなっている(ピクセルリマスター以外)。その効果は、対象の現在のMPを1…
このブログでは、数ヵ月前から延々とFFの歴史を追いかけるということをやってきた。それは「FF1の歴史上の意義とかちゃんと評価してる本あるのか?」という疑問から生じた話だった。 流れで目に入ってきたのがこの本だった。 >国産RPGクロニクル ゲームはど…
前回の記事で『ファイナルファンタジー』の1作目の開発経緯を示した。 長く書いてきたこのFFの歴史シリーズというか、「FF史を追ってわかったことシリーズ」も、今回で一旦区切りをつける。 1987年12月に発売した『ファイナルファンタジー』は成功をおさめ、…