神殿岸2

2と言っても実質1.5みたいなもの

ゲーム

ウィザードリィ 旧呪文名の権利の考察

Wizardry Variants Daphneでは、呪文名はこんなふうになってる。 知らない呪文もかなり増えてるけど、ディオスやラツモフィスなどの旧シリーズの魔法が普通に使われてます。 もともとウィザードリィは独特な呪文名(カティノ=敵を眠らせる)が使われていたが…

FF1初期バージョンのバグ(未確認情報)

先日のラジオで言っていたこと、忘れないうちに書いておく。 こちらの番組 東京ゲームショウ2024で公開録音され、10月26日に放送された番組中で坂口博信がFF1の話をしていた。87年12月に発売されたFF1の初回出荷版にはバグがあって、それを知らせるための用…

WIZダフネ 課金メモ

Wizardry Variants Daphne 課金要素の情報 ほぼ自分用記事なので、課金要素を網羅してなかったり適当な記述も多いです。独自用語も勝手に使っています。参考にした場合に何があっても責任は持てません。 基本 初日は異様な回数の通信を要求してまともに遊べ…

ファミコンは高性能という話に思うこと

ファミコンは高性能機である ファミコンは高性能機ではない 後付け知識への考え 雑語りに対して 同期のライバルハードたち カセットビジョンについての疑問 ハード性能わからん マークIIIが挟まる PCエンジンとなぜ戦えたのか 容量が性能だった時代 メガドラ…

ウィザードリィの歴史・浅瀬編

ウィザードリィ。それはコンピューターRPGの歴史における重要なタイトルだ。1981年に発売したそのゲームは80年代から90年代前半を通して広くプレイされ、多数のゲーム開発者に多大な影響を与えた。堀井雄二や坂口博信も初期にその面白さにハマったプレイヤー…

『テトリス・エフェクト』読んでの感想など

ゲーム本を読んでると、ときおり「セガはメガドライブのテトリスを発売できなかった」って話が出てきます。 テトリスの版権が複雑だったって話はいろいろ聞いてきたのだけど、具体的にどう複雑だったのか?というところは正確に解説してるところがないなとい…

『ファイナルファンタジー』タイトルの由来・いまさら

『ファイナルファンタジー』というタイトルは、坂口博信が最後の作品であるという思いを込めてつけたもの、という由来が語られることがあるが、これは事実ではなく、実際は略称を『FF』にしたかったからである。 坂口博信は、そう言ってる。このことは複数の…

宇宙一ひどいゲーム史

ドラクエ史の話など書いていたが、 この記事を書いているときにも何度か頭をよぎったのだが、数年前にいろいろあって読むことになった本があって、それ以来わたしはゲーム史というものに対する理解が変わったという話をしたい。 『キネ旬総研エンタメ叢書 “…

『ドラゴンクエストへの道』再検証

『マンガ ドラゴンクエストへの道』は、エニックスが出版事業に参入してまだ日が浅い1990年2月に出版された。同時期の「モンスター物語」などと同じB5判で、280ページ以上もある長編だ。中身はご存じだろうが、堀井雄二と中村光一がエニックスと出会い、ドラ…

ヴァンパイアキラーの忘れられた設定

ベルモンド家に伝わる鞭の名前は「ヴァンパイアキラー」という。11世紀の錬金術師、リナルド・ガンドルフィーの手によって作られた武器であり、吸血鬼たち夜の一族に対して絶大な力を持つ。しかし、その出自はベルモンドの血筋と結びついており、ベルモンド…

ポケモンが出るまでのゲームボーイ覚書

ゲームボーイ持ってなかったのであまり思い入れがない。 スクウェアはゲームボーイの発売を他社より早く知っていたらしい。FF2の完成後から発売前、1988年11月には既に魔界塔士サガの企画も始まっていたという話。 1989.4 ゲームボーイ発売 1989.6 テトリス…

ウィザードリィ版権問題・たぶん解決

2023年9月16日、突如としてSteamで『ウィザードリィ』1作目のリメイク『Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord』(日本版タイトル:ウィザードリィ 狂王の試練場)がアーリーアクセス版で配信された。 これまで、ウィザードリィには版権問題がある…

FF2の開発資料を追う・フリオニールとは何者なのか

FF2の話をしたい。 いつにも増して、関係者に失礼な記述が含まれているという自覚があります。あらゆる資料を精査して書いていますが、その結果憶測も非常に多い記事となっております。事実誤認などがありましたら伝えてください… これまで書いてきた4つの記…

FF2 アンチの話

アンチとは アンチは精神属性の白魔法。対象のMPを減らす。ファミコン版の場合、サラマンドで1500ぎるで買える。 この魔法の計算式は通常の攻撃魔法と違う、独自の計算の割合ダメージとなっている(ピクセルリマスター以外)。その効果は、対象の現在のMPを1…

「国産RPGクロニクル」読んだ

このブログでは、数ヵ月前から延々とFFの歴史を追いかけるということをやってきた。それは「FF1の歴史上の意義とかちゃんと評価してる本あるのか?」という疑問から生じた話だった。 流れで目に入ってきたのがこの本だった。 >国産RPGクロニクル ゲームはど…

RPGブームの実像とスクウェアとファイナルファンタジー

前回の記事で『ファイナルファンタジー』の1作目の開発経緯を示した。 長く書いてきたこのFFの歴史シリーズというか、「FF史を追ってわかったことシリーズ」も、今回で一旦区切りをつける。 1987年12月に発売した『ファイナルファンタジー』は成功をおさめ、…

『ファイナルファンタジーへの道』はどんなものだったか

ここまでの記事 ここまで、FF1の発売付近のファミコンRPGの状況を振り返ってきた。87年、ドラクエ3を前にFF1がどのようなゲームとして受け入れられたかは見えてきたと思う。 今回はユーザーに見えていない部分、FF1はどのように開発されたのかを追う。 人集…

FF1とドラクエ3とゲーム史

前回の記事の続きになる。 今回扱うのは87年のFF1と、翌年のドラクエ3の話が主。その前提として、87年あたりのファミコンRPGの状況は前回の記事を踏まえていますが、読まなくても話がつながるようにしたつもりです。わからないことがあったら、前回の記事を…

1987年までのファミコンRPGの雰囲気

思えば『ファイナルファンタジー』(1作目)をプレイしたのは結構後の話であって、発売した1987年12月当時にどんなもんであったかなど、私は全く知らなかった。 ゲーム史というのは、その状況を伝えるためにありそうなもんなのだが、少なくない割合で『ドラ…

世界樹の迷宮2 いろいろ

世界樹の迷宮I・II・III HD REMASTER 「世界樹の迷宮」のHDリマスターがセットになって登場。 『世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER』は6月1日(木)発売。このダイレクト終了後、ニンテンドーeショップで予約開始。 2月9日のニンテンドーダイレクトで、DS版世界…

鳥山明のドラクエ参加経緯に謎

あまり知られてないエピソードなのだが、 「鳥山明はポートピア連続殺人事件をやっており、ゲーム作りに興味があった。堀井雄二がそれを聞いたことから、鳥山明がドラゴンクエストに起用されることになった」という情報が過去にあった。ただし、これは後に「…

新世界樹2 全DLCレビュー

3月28日の朝をもって、いよいよ3DSのショップが終わる。その前にアトラスのファイナルセールが中止されて世界樹を1000円で買う機会が消し飛んだばかりであるが、それはいい。ショップの閉鎖で買えなくなるものにはDLCも含まれる。それを今ここで一覧で示して…

ファミコン神拳とファイナルファンタジー

たまに界隈で話題に上がる、「ファミコン神拳がFF2をディスった件」というのがある。『ファミコン神拳』は週刊少年ジャンプで88年まで不定期連載されていた、ファミコンゲームを紹介する連載記事だ。執筆は「ゆう帝」こと堀井雄二を中心に集まったメンバー、…

メトロイドヴァニアとゼルダ?多根清史『ゲーム語りの基礎教養』への不信感

専門外の人が書いた的の外れたビデオゲーム史…なんか定期的に持ち上がってる話題の気がする。 経緯 『ゲーム語りの基礎教養』について ツッコミの要点 経験値による「クリア保証」の考え方の誤り 月下のマップシステムは新しくはない IGAの2014年の講演との…

Wiiドラクエ123 収録資料

Wii『ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III』は2011年9月15日に発売した。 公式サイトまだあった。 FCのドラクエ1,2,3と、SFCのドラクエ1・2とドラクエ3の5タイトルのセット。一時期値上がりしていたが、…

ウィザードリィ 特性値の意味など

まえがき 中級者向けの記事のつもりです。未プレイの初心者がそこまで知ってなくてもいいという程度の内容です。それなりに序盤を乗り越えた程度のプレイヤーが興味を持つであろう情報をまとめています。また、上級者を名乗る人であればこのくらい当然ご存知…

悪魔城年表 2022年版

以前、悪魔城ドラキュラ公式サイトにはシリーズの年表があった。現在は失われている。 悪魔城ドラキュラ年表(アーカイブ) 2008年ごろまでは更新され、その後更新停止して2016年くらいまでは存在。 年表が失われた理由は定かでないが、少なくとも非公式設定…

FF1 機種によるストーリーの違い

FF1の移植バージョンによるゲーム内容の違い、詳しいことは攻略サイトでまとまって…いないのだが、この記事ではゲームシステムやアイテムの違いなどは詳しく語らない。 ピクセルリマスターFF1の記事でもちょっと触れたが、FF1は移植に際して、ストーリーその…

『悪魔城ドラキュラ ジャッジメント』のストーリー部分

Wii『悪魔城ドラキュラ ジャッジメント』は2009年1月に発売された。悪魔城シリーズのキャラクターが歴史を超えて集結する対戦型アクションゲームという、まあ異端作だ。 別に駄作というほどの駄作ではない。格ゲーとして見ると、いくら技コマンドがシンプル…

DS悪魔城を移植してほしいというだけの記事

「悪魔城ドラキュラ」シリーズの名作がリバイバル!インタビュー - アキバ総研 【『Castlevania Advance Collection』開発者インタビュー】オリジナルを超えるプレイ環境とオプション機能でGBAの名作の現代向けリメイクを振り返る ふたつのインタビューで、D…