神殿岸2

2と言っても実質1.5みたいなもの

新世界樹2 全DLCレビュー

3月28日の朝をもって、いよいよ3DSのショップが終わる。
その前にアトラスのファイナルセールが中止されて世界樹を1000円で買う機会が消し飛んだばかりであるが、それはいい。
ショップの閉鎖で買えなくなるものにはDLCも含まれる。それを今ここで一覧で示しておくべきだと考えた。特に種類が多くてわかりにくい新2だ。
とにかく、急いで書く必要がある。

新・世界樹の迷宮2 DLC一覧表

全部買うと2950円。

だが、いらないものもあるはずだ。どこまで買う必要があるのか?
人によって判断が分かれそうなところが多く、その判断材料をここに書き記すものである

全体的な情報

DLCはタイトル画面から購入画面に行ける。ソフトを買った直後でも全て購入可能。ゲーム終盤のクエストでも、今から買っておくことは可能だ。

追加クエストには「世界樹の芽」系列のモンスターが出る稼ぎクエストと、新規ボスが出るクエストの2種類がある。
推奨レベルが1になっているのが稼ぎクエスト。

稼ぎ以外のクエストは、全て専用のボスが出る。
これらは特にストーリーモードでは各キャラクターのセリフが多く、選択肢によるセリフ分岐も多数ある。

新規ボスと、七王以外のボスの落とすアイテムは図鑑に掲載されるが、ギルドカードの達成率には影響しない。図鑑の100%達成が目的なら、DLCを買う必要は全くない。
100%を超えた完璧な図鑑を望むなら、買うしかない。

ボスの落とすアイテムからも、他で入手できない装備が開発される。
ゲームバランスを崩すような極端なものはないが、特殊能力がついている武器ばかりで、パーティ構成によっては実用に耐えるものもある。
お金を出すほどではないが、実用性自体はなくもないという、かなり微妙なラインを狙ってきているようだ。

一部のクエストではマップが追加される。本編だけでは空白だったエリアに侵入可能になるのだ。フロアごと追加されるクエストも一つだけある。
ただし、マップに空白の範囲があるのは世界樹シリーズ全作通しての仕様である。新2の場合も、DLCを全部買っても大量の空白は当然残るのであしからず。
マップの完成度も、確認できる数値としては特に残らない。

追加クエストの中には、推奨レベルが限界の70を超えているものがある。これはクリア後の冒険でようやく限界突破できるようになる。
エストの受注はかなり浅いフロアでできるのだが、ゲームが進むまで攻略できないので忘れておくしかない。

DLCエストはクリアしても何度でも挑戦可能。

DLCの購入履歴は、同じ本体ならゲームカードとダウンロード版で共有。

以下、各DLCのちょっとしたレビューを書く。

世界樹冒険者

唯一の無料DLC。クラシックモードで選べるキャラクターの外見が増える。
ストーリーモードしかやらない人も必ずもらっておくこと。
他職の絵を使うことは不可能。パラディンの絵が異常に多い。

ハイランダー参戦!

職業「ハイランダー」が追加される。発売2週間の間は無料で配信されていたので、かなりの人が手に入れているはず。

職業まるごと追加は大きな影響がある。ストーリーモードでも転職可能なほか、ハイランダーグリモアがトレードに出回るようになる。
さらにハイランダーの武器の槍が商店に並ぶようになる。槍はパラディンでも装備可能で、ハイランダーを使わなくても影響してくる。値段も100円だ。
新2を真面目にやる気があるなら、買おう。

冒険者に捧ぐ〇〇」シリーズ

3種の稼ぎクエストの内容はだいたい同じで、1階に配置される「世界樹の〇〇」という弱い敵を倒すだけで終わる。
うち、金策のクエストだけ達成すると莫大な金額の報酬をもらえる。他は報酬自体は大したことはない。
こいつらが大量に落とす食材で、稼ぎ用の料理が作れるという方式になっている。

普通にやってもそこまで経験値やお金の稼ぎには困らないゲームではある。それでも短時間でクリアしたいなら…と言いたいのだが、本作は最低難易度だとアホみたいに簡単なので、クリアしたいだけならレベルを上げるとか必要ないのだ。
DLCの超高難度クエストも、最低難度なら雑なプレイでクリアできてしまう。
難易度を下げずに楽したいという中途半端な需要向け?

やり込み用の再育成など、稼ぎの省力化には使える。特にグリモア収集用の双葉のクエストは、極限までやりこむプレイヤーにこそ有用なものだ。通常レベルの攻略ではあまり必要ない。

稼ぎクエストでもらえる食材は異常に多いが、出てくるモンスター自体は通常プレイでも少数遭遇できるので、図鑑を埋める目的なら購入は不要。
セリフも3つのクエストでほぼ同じ(本当にちょっとだけ違う)で、パーティーメンバーのセリフもない。ストーリーモードでもクラシックと同じ。
ストーリー的な価値は薄いが、酒場のおっさんとナレーターのセリフはある。おっさんのファンは抑えておこう。

マスターバード

見た目と動きとセリフが面白いマスターバードと戦えるクエスト。選択肢によって少人数で戦う特殊戦闘になる。
マップは追加されない。

温泉クエス

特有の追加要素があり、値段も少し高い350円。具体的にはアリアンナとクロエの外見を普段から温泉仕様に変更できるようになる。

いや、頭おかしいんか
ヤバいことはわかってたようで、ゲームに出るものは原画からいくらか修正されている。
設定資料集(電子版あり)には湯気なしで、より水面が低い原画が収録されているので、絵だけが目的ならこだわることはないと言える。

ただし、このイベント専用の別のグラフィックもある。ゲーム内ではちょっとしたアニメーションも入ってるので、やっぱりこだわってもいいのかも?

エストのボスのジェントルトードも固有モンスターで、こいつも変わった装備の材料を落とす。マップも追加される。
クラシックでも意味のあるDLCです。

氷の大王

メカみたいなボスと戦えるクエスト。マップは追加されない。
ゲーム後半に出るキャラクターの意外な一面が見られるので、結構好きなクエストですね。

雷の女王

こちらもメカみたいなボス。3Dで高速機動する姿は一見の価値はある。
マップ追加あり。フラヴィオのセリフが多い。

箱に封ぜしは全ての贈りもの

前作「新世界樹の迷宮」1に登場したボスのうち、2に登場しない「七王」と呼ばれる7体と連続で戦う高難度クエストだ。
お供モンスターも含めてモンスター図鑑には総勢11種も記録されるのだが、このクエストのボスはアイテムを何も落とさない。マップも追加されない。
一応ここのボス限定で手に入るグリモアはあるようだが…別に欲しくはない。クエスト報酬が新2では入手の難しい解剖用水溶液なのは、まあ良い。
セリフは結構多いので、ストーリーモードのファンなら見ておく意味はある。
あとはアルルーナさんを図鑑に載せたいなら抑えておきましょう。

ティンダロス

個人的な評価になるが、このティンダロスのクエスト「強襲! 異界の猟犬」はとりあえず挑戦することを推奨する
これは面白いのだが、内容は隠したいので、ボスの名前などで検索しないように。
推奨レベルは99と非常に高いが、このゲームを99までやった程度のプレイヤーなら、これをやっておかないのはもったいない。たった250円だぜ。

ストーリー的な見どころとして、依頼者が前作の登場人物であることを匂わせており、世界のつながりを感じさせる。

始原の魔神

最強のボスと戦える、最高難度クエスト。専用フロアが丸ごと追加される大型DLCで、値段も倍の500円だ。
モンスター図鑑には2種類しか載らないが。
このゲームの最終目標だろうな…

アップデートについて

ver1.2のアップデートは、ショップからダウンロードする形式になっている。これもダウンロードできなくなるんだろうか?
よくわかんない…

復刻の見込み

世界樹I,II,IIIの移植が決まった現在、IV以降の世界樹シリーズの移植の見込みもあると考えられる。
近いうちには、ないでしょうが。
どんなハードに移植されても立体視は確実に削られるので、3DSでの購入はやはり意義はある。
あと温泉の移植は無理でしょ。

3DSテーマ

3DSテーマも紹介しておく。新・世界樹の迷宮2では3DSテーマも3種類配信している。BGMも変わるテーマが各200円。これも3月28日の朝に終了する。任天堂公式の紹介動画は既に非公開になっちゃってるが…

「テーマショップを見る」→「もっと見る」→新・世界樹の迷宮2。28番目くらいにあります。

世界樹Vには店舗特典のテーマがあったが、新2以外ではテーマの販売はされなかった。

設定資料集を買おう

やっぱりボス一体に250円って、今の感覚でもあんまりお安い感じではないんですね。
新2だけなら全部買っても10連ガチャほどの価格にもならないとはいえ、現在のDL版世界樹の価格と同じくらいになってしまう。
世界樹1・2の設定資料集(電子版)も同じくらいの値段で買える。

個人的な感覚で言うなら250円というのは「ファミチキを買う」「ちょっと高いカップラーメン」くらいの贅沢です。
その200円程度のことも贅沢でないとは言えないんですが、「ちょっといいラーメン屋にいって唐揚げも追加する」ほどの贅沢ではない。
ラーメン屋もいつかなくなりますし、ファミチキだっていつまであるかわかったもんじゃない。だからってファミチキを惜しいと思う人ばかりでもないでしょうし、ここで終売が確定している250円をスルーするのも、間違っちゃいないのかもしれない。
ちなみに発売当時より消費税が上がってますが、本作のDLCの価格はそのままでした。
ファミチキの当時の価格は調べるとイヤな気持ちになりそうなので、調べない。カップラーメンはそんなに上がってないでしょうたぶん…

ごちゃごちゃ考えても結論は出ないのだが、新・世界樹の迷宮1&2公式設定資料集』は値段を考えても分厚く、初代と旧2の資料も収録されているうえコメントも描きおろしもたくさんあり、永遠に読める恐ろしい本です。
電子版もあるし、角川なのでちょくちょくbookwalkerのセール対象になるし。ゲームより水面が低い原画を見たいならお買い求めください。
ただとてもつらいことに、電子版はカバー下の描きおろしマンガが掲載されておりません…
実本は定価よりは高くなってますね。

他の世界樹DLCについて

V、Xにはマップやモンスターが増えるものはないが、図鑑に影響しない専用のアクセサリーが増える。
DLCの購入判断は新2ほど難しくないので、詳しくは割愛。Xはお金出しても手に入らないファミ通特典とかあるな…

セカダンはどうだっけ…自重せず使ってもあんまりバランス壊れないのは覚えてる。
→セカダン1、2とも、DLC限定料理や、稼ぎ用の限定モンスター(図鑑に載るけど達成率に影響しない)などあります。
これらはそれぞれ発売直後は無料でしたし、自重せず使っても劇的な効果はないです。
むしろ稼ぎクエストの討伐対象が冒険の邪魔になることが多々あった。