昨年、悪魔城熱が急に戻ってきて、入手可能なほとんどすべてのゲーム機の悪魔城シリーズをクリアするというところまで来ていた。
幸いにしてDS作品は持っていたし、超プレミア作品であるメガドラの「VAMPIRE KILLER」も気軽に手に入るようになったからそれほど入手に苦労はしていない。
しかし、ほとんどと言ったが、20本以上クリアしたが、それでもまだクリアしてないもの、手に入れていないものも数本ある。
現時点で悪魔城ドラキュラ黙示録外伝を進行中。けっこう値上がりしてるソフトだったが、なんか手に入ってしまったのである。
基礎知識
HISTORY | 悪魔城ドラキュラ ポータルサイト
ここに日本で発売された悪魔城シリーズの大部分が網羅されている。ほとんどは現在でもバーチャルコンソールなどで入手でできるが、一部の入手が難しいものもきっちり解説・写真つきで掲載している。ROM版初代もディスク版と分けている(サターン月下は分けてないが)
ただし、このリストに全く載ってない作品もそこそこある。
とりあえず「ぼくドラキュラくん」2作は悪魔城シリーズとみなされていないのだろう、リストに載っていない。
また「月風魔伝」は悪魔城だったのでは?という気もするがそれも省かれている。
このリストに入っていない作品として、シモンが出演しているワイワイワールドやドリームミックスTV、またはシリーズで重要な元ネタとして使われているグーニーズ、エルギーザの封印などもあるが、いずれも悪魔城ではないと考えられる。
だがゲーム機以外の媒体はどうか?
参考
https://castlevania.fandom.com/wiki/Category:Games
海外Castlevania Wikiで「ゲーム」カテゴリーに分類されている作品の一覧があった。
このリストをしっかり見ると、公式のリストは日本で販売・展開していたものだけでも少し漏れがあることがわかる。
セガ シモンズクエスト(Castlevania II: Simon's Quest) 1989年
ドラキュラIIの電子ゲーム。北米TIGER社が販売していた電子ゲームなのだが、国内でもセガより「ゲームビジョンシリーズ」として販売されていたとのこと。
詳しいレビューはこちらのブログにあった。
→GAME&WATCH ゲームウォッチ カンストへの道
シモンズクエスト (SEGA ゲームビジョン/TIGER)
コナミGBコレクション Vol.1 1997年
コナミGBコレクション Vol.3 1998年
Vol.1にドラキュラ伝説、Vol.3にドラキュラ伝説IIを収録。スーパーゲームボーイ対応でピクチャーフレームがあるらしい。
またヨーロッパ版(2000年)はゲームボーイカラー対応に変更されているそうだ。
日本語の紹介記事が現存。
公式サイトのアーカイブも発見。
ディスク版のグラフィックを携帯向けに圧縮した感じの新規グラフィックだ。
どう見ても無茶移植なのだが、ドット全部圧縮というのはある意味手がかかってる。これはこれで楽しい感じがする。
現存する記事
J-APPLI?というのがいまいちよくわからないのだが、前年のiアプリ版のグラフィックを強化したバージョンらしい。これも新規ドットで、色数を大幅に増やしているのがわかる。
コナミ公式のiアプリ作品(2006年のアーカイブ)には入っておらず、扱いが違ったようだ。
(※追記:コナミJ-APPLIはそのまんまJ-フォン用のアプリということのようです。コナミはiアプリとラインナップに差をつけていたということか)
日本語の記事ひとつだけ現存を確認。
公式サイトのアーカイブ確認。
これまたグラフィックを全て描き直している。
さっきのアーカイブにも画像が残っていたが、全く見たことのないドットのシモンが確認できる。
ミニファミコンとは違う、ファミコンの名作をGBAに移植した「ファミコンミニ」シリーズの「ディスクシステムセレクション」の1作。これは私も持ってたわ。クリアまでやってない気がする…
このシリーズはミニファミコン同様エミュレーションに近い方法での移植なんだと思うが、背景のドットがGBAサイズに修正されている。キャラクタースプライトはそのまま。
これは普通にコナミのリストから漏れてますね。
ハムスターがPS2で展開した「オレたちゲーセン族」シリーズ。公式サイト
アーケード版「悪魔城ドラキュラ」の初の完全移植。「同名タイトルの究極進化版ともいえる、歴史に残る輝ける名作です。」と書いてあるが、他機種の悪魔城ドラキュラとは全くの別ゲーなので注意。
現在は他ハードでも買えるので、このPS2版はゲームとしてはあまり価値はないと思う。だが付属品のCDやインストには価値があるため、値上がりしてるのはやむを得まい。
またこのシリーズ、エミュレーターの権利侵害が指摘されているが…そのへんがどうなったかは知らない。とりあえず公式サイトはまだある。
ちなみに本作、アーケードアーカイブス版(PS4のみ)だけでなく、コナミのアーケードクラシックスアニバーサリーコレクション(複数機種)にも収録されている。コレクション版のほうは開発資料を収録しているのでこっちのが得だと思う。
しかしステージ3でコンティニューすると装備がなくなるバグが多発するんだけどコレクション版特有のバグなのかもともとそうなのか知らない…
日本語の紹介記事。
アーカイブも確認。「コナミ名作シリーズ」としてドラキュラくんと一緒に移植されていた。
これは完全移植っぽいな。あと悪魔城ドラキュラの100年前って書いてる。
悪魔城ドラキュラ THE MEDAL 2008年
公式サイト現存
ゲーセンに置いてあるスロット型のメダルゲーム。「Xクロニクル」の素材を流用していて主人公はリヒターでマリアが助けに来る。ストーリーはないと思う。
古いゲームだけど入れ替わりが遅いのか、まだ稼働店舗は多い。設置店舗検索も生きてる。
悪魔城ドラキュラ THE ARCADE 2009年
公式サイト現存。
ガンシューのような体感型筐体のゲーム。
ネットワークサービスはわずか2年半で終了し、追加キャラで遊べないなどいろいろ機能が制限されているが、筐体が現存していれば遊べる、はず。
やったことないので快適に遊べるかは知らない。2020年時点でもあるところには、あるらしい。だが設置店舗検索はできない。近所にあるか情報を集めるのはちょっと無理。
明確なストーリーはないと思うが、本作のためのアレンジ楽曲の一部がスマブラにも収録されており、これ割と重要な作品なのでは…
パチスロシリーズのポータルサイトは現存するが、この初代「悪魔城ドラキュラ」の情報はろくに残ってない。コナミ公式サイトに一応商品情報は残っているが、ほぼ何もわからん。
本作は「悪魔城伝説」の3年後を描くPS2「闇の呪印」のラルフ視点というややマニアックな題材を扱っており、ラルフのデザインも闇の呪印準拠。原作の主人公ヘクターに代わりラルフがアイザックと戦う話らしい。
既にサイファと結婚してるはずなのだが、オリジナルのヒロインも出てくるようだ。
PVの転載が残ってた。若本。
※闇の呪印のドラキュラ様は若本ではない。
悪魔城ドラキュラII 2010年
パチスロ2作目。前作の続きらしい。アイザックは倒したけどまだ生きてるドラキュラ様と戦う感じだろうか。
PVも見つからん…
悪魔城ドラキュラIII 2012年
このパチスロシリーズ結構儲かったのか3作目まで続いている。時系列は戻り「悪魔城伝説」の時代のラルフが主人公。闇の呪印デザインのラルフが、月下デザインのアルカードと、見たことないデザインのサイファといっしょに戦う。
サイファがヒロイン役なのでミニスカでかわいいアピールしてますが、お前そんなんだったかという気持ちはあります。
グラントはドットで出てるみたい。
PVは公式のが残ってた。
CRぱちんこ悪魔城ドラキュラ 2015年
ちゃんとした公式サイト現存。
主人公はラルフからリヒターに交代。全体的にXクロニクルがモチーフで、PVを見る限りリヒターは梁田清之でドラキュラ様も若本。他の人たちはよくわからないがシャフトとマリアは違う人っぽいな。
アネットが吸血鬼にされたりする。らしい。
やたらエロティックを押しておきながらこのリヒター・ベルモンドの暑っ苦しい熱演!例によって顔が違うのに声は若本のドラキュラ様!
マリアがXクロニクル版の服装ながら、媒体を考慮してか未成年に見えない感じのデザインになっていてかなり不気味。
またシャフトが元は神に仕える司祭だったという設定が書かれている。ゲームにはなかった設定だ。裏設定だろうか。
稼働したころのスタッフブログによるとパチスロ3部作とスタッフは違う模様。
シリーズは続かなかったようだ。
悪魔城ドラキュラ~ロードオブシャドウ~(パチスロ) 2017年
公式サイト
ゲーム「ロードオブシャドウ」シリーズは日本展開でも「キャッスルヴァニア」名義だったが、最終作のロードオブシャドウ2で結局「悪魔城ドラキュラ」に戻った経緯がある。
このパチスロは内容的に1作目で終わっているようだが「悪魔城ドラキュラ」である。
しかし私は原作にもあまり詳しくないのでうかつなコメントはやめておこう。
とりあえず続編は出ていないようだ。
ロードオブシャドウ一通りプレイしたので追記。
とりあえずオリジナルの女を足している、例によって原作にいないサキュバスも出てくる(宿命の魔鏡のサキュバスとデザイン違う)、ガブリエルの藤原啓治以外のキャストは違うっぽい、など。
VS. キャッスルヴァニア(VS. Castlevania) 2019年
アーケードアーカイブス | 株式会社ハムスター
87年、任天堂VSシステムというアーケード機で展開していた作品。NES版のCastlevania(悪魔城ドラキュラ)のアーケード版で、日本では稼働していない(らしい)が、2019年にハムスターがアーケードアーカイブスとして正式に日本展開した。
SwitchでもPS4でも買えるバリバリの現行商品だ。
悪魔城ポータルのリストではスルーしているが、コナミの商品リストには載っている。
アーケード仕様のためNES版より時間制限が厳しい、ダメージが大きいなど難易度が上がっているらしい。1撃で体力の1/4持って行かれる初代よりさらに難しいというのか。
海外作品
Castlevania II: Simon's Quest(腕時計型ゲーム) 1989年
https://castlevania.fandom.com/wiki/Castlevania_II:_Simon%27s_Quest_(watch)
電子ゲームの腕時計版。日本にもこういうゲームあったかなあ。
Castlevaina(DOS,Amiga,Commdore64) 1990年
3機種に移植されていたことが英語版公式サイトのリストにさりげなく載っているが詳しい解説はない。
それぞれ動画をあさってみた感じ、3バージョンともぱっと見のブロックや敵の配置は初代の忠実な移植っぽいが、実態は敵の判定などがだいぶ違うゲームのようだ。
Castlevania: Symphony of the Night (電子ゲーム) 1998年
https://castlevania.fandom.com/wiki/Castlevania:_Symphony_of_the_Night_(handheld)
月下の夜想曲をモチーフにした電子ゲーム。さすがに探索ゲームではないようだが、アルカードを操作するアクション。
これは聞いたことある。現地でも出回っている数は少なく、結構なプレミア品のはず。
Castlevania DOUBLE PACK 2006年
『白夜の協奏曲』と『暁月の円舞曲』を一本のカートリッジに収録したものがGBA末期に出ていたようだ。
これは英語版の公式サイトには載っていた。
Castlevania Order of Shadows 2007年
https://castlevania.fandom.com/wiki/Castlevania:_Order_of_Shadows
日本未展開の携帯アプリのオリジナル作品。17世紀後半、つまりシモンの少し前の世代の話で、探索型要素のあるものだったようだ。
開発ブログのアーカイブによると、主人公Desmond Belmont(デズモンド・ベルモンド?)の設定をはじめ、IGAもかなり関わっているようなのだが、よくわからない。
少なくとも日本では聞いたこともない…
Castlevania: Aria of Sorrow (携帯電話) 2008年
https://castlevania.fandom.com/wiki/Castlevania:_Aria_of_Sorrow_(mobile)
『暁月の円舞曲』の携帯電話版。ヨーロッパのみで配信されたという。
Castlevania: Dawn of Sorrow (携帯電話) 2009年
https://castlevania.fandom.com/wiki/Castlevania:_Dawn_of_Sorrow_(mobile)
『蒼月の十字架』の携帯電話版…無茶だろそれと思ったが、現存する動画を見る限り無茶はしているがハード性能が上がっているのか?暁月よりかなり出来は良いようだ。
ただし忠実な移植ではなくマップは圧縮している。
Konami Classics Vol. 1 2009年
Xbox Live Arcadeの作品をディスクメディアで収録したものだそうだ。月下の夜想曲を収録。
Castlevania Puzzle: Encore of the Night 2010年
https://castlevania.fandom.com/wiki/Castlevania_Puzzle:_Encore_of_the_Night
月下のキャラクターを使った『対戦ぱずるだま』だそうだ。というか、対戦ぱずるだまシリーズで海外展開したのもしかしてこれだけか。
日本語でも紹介してる記事があった。
iOSとWindows Phoneで展開されたらしいが、2016年に配信終了とのこと。
Castlevania: Valiant Guardian 2017年
Castlevania: Ring of the Heavens 2017年
Castlevania: Labyrinth of Fire 2018年
Castlevania: Labyrinth of Love 2018年?
国外でコナミが展開しているConcerto Crescent(コンチェルトクレセント)というカジノ用のパチスロ筐体があるらしいのだが(よく知らん)、それで遊べるキャッスルヴァニアが4種類存在する。
Valiant Guardianだけ公式PVがあった。
がっつり「闇の呪印」がモチーフ。日本のパチスロ版と違い主人公はヘクターでヒロインもジュリアだ。Ring of the Heavensも同じモチーフのバリエーションらしい。
あとの2作はラルフが主人公っぽいがよくわからなかった。
悪魔城ドラキュラ Grimoire of Souls 西暦202X年
公式サイト。完全に絶望視されているが、2021年現在、まだリリース中止宣言は出ていない。
いないのだ。
このシモン
たぶんGoSのために描かれたであろうシモン、今はスマブラ以外のゲームでちゃんと見ることもできないシモン、日本でちゃんと日の目を見ることがあるのだろうか?
追記:このシモンの絵はパワサカのコラボなどでも使われたらしい。
そして悪魔城GoS、2021年9月17日、Apple Arcadeにて配信予定。ゲーム内容も変わっているっぽいが、とにかく日の目をみることはできたようだ。